医者知らずな人間へ
患者の一人として、子供の親の一人として、医者に掛かるのはよく吟味してほしいと思う。
医者は「病気を治す」のではなく、「症状を緩和してくれる」存在である。
「病気」とは、細菌・ウイルス・異物などで体が闘っている状態であり、体の異常を言う。
「症状」は病気が引き起こすもので、多くが人間の免疫系が起こしている正常な状態である。
この症状によって、自分の生命が脅かさされる時や症状に耐えられない・後遺症が疑われる場合などに、病状を診断し、薬を処方するのが医者なのである。
本来はゆっくり静養し、自分の免疫系を信頼し、この際、自分の抗体を作るようにすれば、似たような病気にはかかりづらくなる。
しかし、症状を緩和しにきた患者は薬を求めても、医者が「長期的に見ればあなたのためにならない」と言って薬を処方しなければ、患者はその医者を「やぶ」呼ばわりし、他の病院を訪ねることだろう。さらに、医者は薬を処方したほうが収益になる。そうして医者と患者の利害が一致するのだ。
生物の生活は周囲に細菌・ウイルス・発がん物質があることが前提になっていて、その環境下で免疫系が働いている。生物は常にいらないものは節約してしまおうとするので免疫系もその対象となってしまう場合もある。なんでもかんでも医者にかかれば、自分の免疫系がダメになり、結果的に病気になりやすい体になるのだ。
緊急の場合を除き、「症状」には手をつけず、「病気」の原因を除くことが望ましい。