im_sunの日記

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クリスマス

クリスマスの起源はしばしばイエス・キリストの誕生祭と間違えられるが、あくまでキリストの誕生を祝う日であって降誕祭と言われる。因みにクリスマスの語源はキリスト・ミサ(カトリック教会における、聖体の秘蹟が行われる典礼)であり、教会暦では日没を1日の境目とするので、12月24日の日没から12月25日の日没までがクリスマスとしている。

 

少しクリスマスの歴史を見てみると、古代ローマ時代、ミトラ教では12月25日を「不滅の太陽が生まれた日」とし、太陽神ミトラを祝う冬至祭であったが、これを引き継いだソル・インウィクトゥス(ローマの太陽神)の祭りを転用したものと言われている。サンタクロースもクリスマスツリーも後々、他の文化と融合されて出てきたものである。サンタクロースはキリスト教の聖人である奇蹟者聖ニコライの伝説が起源とされているが、クリスマスツリーは中世ドイツの神秘劇でアダムとイヴの物語を演じた際に使用された樹木に由来している(飾りは19世紀以降のアメリカに始まる)。

 

しかし、現在アメリカのメディアでは宗教的中立の観点からキリシタン以外の方に配慮し、「メリー・クリスマス」ではなく「ハッピー・ホリデーズ」に言い換えられ、キリシタンからは批判の声も挙がっている。いわゆるポリティカル・コレクトネスである。

 

日本では、明治以降西欧の文化を取り入れるようになるにつれて普及していき、1920年12月25日に大正天皇崩御されて1927年に休暇法 「休日ニ関スル件」が改正されると大正天皇祭として休日になったことを期に、よりクリスマスの習慣が普及していった。しかし、1948年、連合国の統治下にあった日本では「国民の祝日に関する法律」が施行され、大正天皇祭は休日から外されることになり、以降クリスマスのみが年中行事として定着し、行事も盛大に行われるようになったのである。